不登校の子供を持つ親御さんの中には不登校支援カウンセラーに相談することを検討している親御さんもいると思いますが、その場合、いくつかの注意点を頭に入れておくことが重要です。
これから、不登校支援カウンセラーに相談する前に知っておいたほうがいい注意点を7つご紹介します。これらの注意点を頭に入れた上でカウンセリングに申し込むかどうかを検討することをお勧めします。(すでにカウンセリングを受けている場合でも、これからお伝えすることを頭に入れてカウンセラーを変更するなどすれば、不登校カウンセリングの効果を高めることができます)
1.カウンセリング=補助
まず覚えておいていただきたいことは「カウンセリングはあくまでも補助でしかない」という点です。
当然のことですが、家庭で直接お子さんのサポートができるのはカウンセラーではなく親御さんです。そうである以上、「カウンセリングにすがるような意識」ではカウンセリングが生かせません。
家庭での親の不登校対応がメインであること(カウンセリングは補助であること)を意識しなければ「カウンセリングを受けたことでかえって不登校が悪化した」という最悪の事態を招くでしょう。
食事に置き換えて考えてみてください。
もし、サプリメントを主食としている人がいたらどうなるでしょうか?
健康を損なうと思いませんか?
それと同じです。食事に例えるならカウンセリングはサプリメントのような位置づけです。栄養補助食品を主食とする人がリスキーなように、カウンセリングをメインとしてとらえる親御さんは危険です。「何をメインとすべきなのか」が理解できていない親御さんはカウンセリングに依存傾向となり、家庭でできる不登校対応をおろそかにしてしまいますので気をつけましょう。
カウンセリングを受けることで「親御さん自身の自発的な取り組み」が弱くなり、逆に不登校悪化に向かってしまうケースが多発しています。「カウンセリングはあくまでも補助の役割を果たすものに過ぎない」という意識を忘れないようにしましょう。
2.カウンセラーの前職調査
不登校支援カウンセラーはピンキリです。腕のいいカウンセラーはとてつもなく力になってくれますが、ダメなカウンセラーはとことんダメです。
もちろん、腕の良いカウンセラーはごくごく少数。腕の良いカウンセラーは100に1人もいないと思っておいたほうがいいでしょう。
業界の内情を書いてしまいますが……
つい最近まで引っ越しのバイトをしていた人が不登校支援カウンセラーと名乗っていたり、不登校対応に関してほとんど知らないカウンセラーが不登校支援カウンセラーと名乗っていたりしますので気をつけてください。
不登校支援カウンセラーの前職を調べる方法の1つとして、カウンセラーのフルネームでGoogle検索してみるのも1つの手です。
「○○(カウンセラーの名前) -不登校」
で検索してみてください。
※不登校の前に半角英数のマイナスを入れるのが検索のコツです。
そうして検索してみると数年前まで怪しい仕事をしていた人もいます。そんな人に子供の人生を預けてしまうのはどう考えても危険だと思います。気をつけましょう!
3.逆効果のリスク
シア・プロジェクトでの統計では、子供にカウンセリングを受けさせて逆に悪化したケースがたいへん多いことが分かっています。
意外に思われるかもしれませんが、不登校カウンセリングを子供に受けさせた感想の多くは「逆に不登校が悪化した」なのです。
そのリスクを考慮してもなおカウンセリングが必要だと判断した場合のみ、子供にカウンセリングを受けさせることを検討したほうがいいでしょう。
「カウンセリングを受けて良くなる事はあっても悪くなる事はないだろう」
と思っているなら大間違いです。
「こんなことになるならカウンセリングなんて受けなければよかった……」
と後悔する声は多いので、そこは慎重に検討してください。
「不登校カウンセリングによる不登校悪化」を防ぐためにシア・プロジェクトでは子供と直接関わる形のカウンセリングサポートを行なっていません。そんなリスキーなことをするより「家庭での不登校対応のしかたをトレーニングする場」を親御さんに提供したほうがよっぽど安全で短期間で不登校改善に向かうので、そういうシステムを採用しています。
4.続けられる料金設定になっているか?
基本的に不登校カウンセリングは継続してはじめて効果が出るものです。
一回のカウンセリングで子供が学校に行ったとしたら、それはもともと不登校と言えるレベルのものでなかったか、無理して登校しているためにすぐに不登校が再発するか、どちらかの可能性が高いでしょう。
ですから、子供が不登校の場合、基本的には継続を前提としてカウンセリングを検討すべきです。
どのくらいの料金なら継続可能かは各家庭の経済状態によって異なりますが……
例えば1時間1万円のカウンセリングなら、週に一度受けるだけでも月に4万円かかります。1万5千円なら月6万円。それに交通費も加えたらかなりの負担になるかもしれません。それだけの費用を毎月余裕で支払える家庭は少ないのではないでしょうか。
カウンセリングを受ける前に、継続を前提として費用計算しておくと良いでしょう。
ちなみに、料金とカウンセリングの質は比例するとは限りません。高額なカウンセリングが良いものとは限りませんし、安いカウンセリングが悪いものとも限りません。
「たくさんお金を払えば良いカウンセリングが受けられるだろう」と思うのは短絡的な考えです。低料金でも素晴らしいサポートを行なっている専門家はいますので、そういう専門家を見つけることが大切です。
5.広告を出しすぎていないか?
本当に評判のいいところは広告なんか出さなくても紹介で次々と相談者がやってくるので、広告を打っていません。
名前は出せませんが、評判の悪いところで広告をバンバン打っているところもありますので気をつけてください。
「不登校カウンセリングを組織化して全国展開しているところは相談者の数を増やす必要があるから広告を打つのでは?」
という考え方もあると思います。
その考え方は、よくわかります。ただし、それは違った角度から見れば、組織化によって「サラリーマン不登校支援カウンセラー」が量産されていることも意味します。
「サラリーマン不登校支援カウンセラー」に我が子の人生の一部を預けて大丈夫でしょうか?
あるお母さんが言っていました。
「前にカウンセリングを受けていたところはネット広告をバンバン流してるんです。ネットで検索するといつも一番上に『広告』と書かれたそのカウンセリングが出るんですよ。だからなのか、あそこは先生が無愛想なんですよね。広告で次々と相談者がくるから強気というか適当なんです」
広告を出しているところが全て悪いところだとは言いませんが、広告を出しすぎているところは警戒しておいたほうがいいでしょう。
6.相性はすぐには分からない
カウンセラーは人間です。カウンセリングを受ける側の親と子も人間です。そのため、そこには必然的に人間としての“相性”の良し悪しが発生します。
カウンセラーとの相性が良ければ、それは不登校脱出に向けての大きな力になるでしょう。けれども、逆にカウンセラーとの相性が悪ければ、かえって不登校を悪化させる結果にもなりかねません。
相性の良し悪しでカウンセリングの効果は天と地ほどに異なる点をあらかじめ意識しておいたほうが良いでしょう。
相性の良し悪しを見極めるために、無料で行なわれている体験カウンセリングを受ければ良いと思うかもしれませんが、「体験カウンセリングで相性がいいと思っていたのにその後は相性が最悪だと分かった」というケースも非常に多いものです。なぜなら、カウンセラーとの相性が良いかどうかは継続して初めてわかることだからです。
通常の人間関係でもそうですよね。初対面の第一印象では相性が良さそうな気がしたのに、だんだんと仲が深まってくると全く合わないことに気づいたり、逆に、初対面では「この人とは絶対に仲良くなれない」と思ったのにその後に親友になるとか。人との相性というものは継続的に付き合って初めてわかるものです。
ですから、カウンセラーと相談者(親子)もそれと同じで、相性の良し悪しはすぐにはわからないのです。その意味でも、不登校カウンセリングを受ける場合には継続を前提として考えるべきですし、相性がすぐにはわからないものである以上、それは一種の“賭け”と言ってもいいくらいのことだと意識する必要があります。
相性に関しては、カウンセラーとの相性だけでなくカウンセリングという形態との相性も考慮したほうが良いでしょう。
カウンセリングという形態が合わない子供はとことん合いません。「家族以外の誰かと会って話を聞いてもらう」という形が全く合わない子供もいるのです。
ですから、そういう子供にカウンセリングを受けさせた場合には、逆に不登校が悪化する危険性が高まります。一度カウンセリングを受けさせただけで親に対する反発心が強まり、そのまま家庭崩壊まで至ったケースもありますので気をつけてください。
親御さんも同様です。自分自身にカウンセリングという形態が合うのかどうか、今一度じっくりと考えてみてください。
依存しやすい傾向にある親御さんは、カウンセリングを受け始めるとだんだんとカウンセリングに依存してきて必要な不登校対応を実行しなくなります。カウンセリングを受ける時間の癒される感覚が中毒のようになり、日常が“癒やされ待ち”のような状態になってしまうのです。
次のカウンセリングで癒されるのを待って、辛い日常になんとか耐える…… その状態に陥ってしまうと、日常生活で不登校対応する気力がわきません。本来、必要な不登校対応を確実に実行するために癒されるはずだったのに、いつの間にか癒されることがメインの目的となり、その癒される日(カウンセリングを受ける日)までがただの我慢の時間になってしまうわけです。
カウンセリングが合わない親御さんがカウンセリングを受け始めて崩壊していくパターンはこの業界で多いものです。気をつけましょう。
7.医師との違いを考慮
カウンセリングには、できることとできないことがあります。
例えば、幻覚・幻聴・摂食障害などが出ている場合には、カウンセリングだけでは解決できない可能性が高いです。その場合には精神科の受診を検討するといいでしょう。
重度の不眠で睡眠薬を処方してもらいたい場合も同様。カウンセラーは医師ではありませんから薬を処方できません。そういった基本的な点にも気をつけておいたほうが良いでしょう。
以上、不登校支援カウンセラーに相談する前に知っておいたほうがいい注意点を7つご紹介しました。
少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
執筆者:シア・プロジェクト代表 木村優一
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お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。
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