不登校解決策ブログ

親御さんの喜びの声の数、日本一!!創立から15年、信頼と実績を積み重ねてきたSIAPROJECTの代表(木村優一)が無料で不登校解決ノウハウを公開しています。

不登校の子供を持つ親に見られる9つの特徴と、解決に向けての取り組み

 

不登校の子供の親御さんにはいくつかの共通点があるものです。

 

もちろん、必ずすべての親御さんが当てはまるというわけではありませんが、だいたいの親御さんが当てはまる特徴があります。

 

その特徴をこれからいくつかピックアップしてお伝えします。ただ特徴をお伝えするだけでなく、どうしたら不登校の解決に向かうかまで説明しますので不登校対応の参考にしていただけたら嬉しいです。

 

 

<目次>

 

 

1.論理的で批判的

 

まず多く見られるのが「論理的で批判的」という特徴。

 

物事をロジカルに考えて

 

「これはこうだからこうなる。だからこうしなければならない」

 

という思考に支配されている親御さんは多いものです。

 

もちろん、そういう親御さんばかりではありません。直感優先で生きている人・ボケーッとしている人・癒し系の人・物事を深く考えない人……など、ロジカルとは正反対のタイプの親御さんもいます。

 

ただ、私が今までサポートしてきた親御さんの多くは論理的かつ批判的な思考でした。表面的には正反対のタイプに見えても、傾聴をつづけて心の深い部分まで見えてくるとそこに論理・批判がこびりついていることが判明するケースもあります。

 

誤解や反論を多々受けることは覚悟のうえで、ここではあえて断言させてください。

 

不登校の子供を持つ親御さんの多くが、論理的かつ批判的な思考で子供を裁いています。裁判官のように「これはこれこれこういう理由でダメ」「これはこうだからもっとこうすべきだ」と裁き、心の初期設定が「イライラしやすい状態」にセッティングされてあります。

 

そのため心が落ち着かず、不安定で、裁く気持ちが顔の表情や声のトーンに表れ、最悪の場合「これはこうすべきでしょ!」と子供に言ってしまうんですね。

 

それで心を閉ざした子供が親に何も話さなくなり、何も話さないから親は上手くサポートできず、不登校が悪化するばかり…… 

 

という事態におちいっているのが典型的なケースです。

 

今これを読んでいるあなたも心当たりがあるなら、論理的・批判的な思考をゆるめてください。

 

まずは、人生には無駄も必要であることを思い出しましょう。

 

遊びって、無駄だから楽しいですよね? 

 

友達とバカ話するのって、無駄でも楽しいですよね? 

 

子供が赤ちゃんの頃、作った離乳食を食べてくれなかったり、喜ぶと思って買ったおもちゃがまったく喜ばれなかったり、たくさん無駄がありましたよね? それでも子供のことを愛おしく思えたことがあったはずです。 

 

人生には無駄も不可欠で、そのどれもが輝いています。そのことを思い出すだけでも論理的・批判的な思考がゆるみ、解放されていきます。

 

 

「頭を使わない活動」を増やすのもいいでしょう。

 

森の中を歩くとか、星空を眺めるとか、砂浜でのんびり寝そべるとか。そういったことをしてみるだけでも、ロジカルに固まっていた思考がほぐれていきます。

 

論理的・批判的な思考がベースになっていると、その思考の暴走で「何がなんでも子供を学校に行かせなければならない!!」という思いだけが前に出てきて、子供の気持ちを理解できません。そんなことをしていたら子供はいつまでたっても親に心を開かず、不登校解決には向かいません。

 

前述の方法で論理的・批判的な思考をゆるめてみてください。親が論理的・批判的な思考をゆるめただけで子供が不登校解決に向かいはじめるケースはたいへん多いので、だまされたと思ってやってみることをオススメします。 

 

 

2.せっかち・効率性を重視する

 

論理的かつ批判的な思考が染み付いているためでしょうか。せっかちで効率性を重視する親御さんも多いものです。

 

なんでも手早く済ませたい、無駄が嫌い…… そんな効率重視の親御さんが「不登校のお子さんの親御さん」に特に多い印象です。

 

そういった親御さんの大半は自覚されているのでしょう。話の端々でこんなことを言います。

 

「私せっかちなんで」

 

「子供を見てると、どうしてもっと効率よくできないの!って思うんです」

 

その言い草には誇りのようなものも感じます。申し訳無さそうに言いながらも、どこか誇らしげなのです。もしかしたら、スピーディーに処理して生きている自分に酔っているところもあるのかもしれません。

 

せっかちで効率性を重視する、それは悪いことではありませんよね。むしろ、そういった特性を持つ人材が歓迎される環境・場面は多いものです。効率的にササッと済ませてくれる人がいてくれると助かる事務の仕事、集合時間に遅れる人がいると困ってしまう団体旅行、そういった環境・場面ではせっかちなくらいの人のほうが周りに迷惑をかけないでしょう。

 

その他にも、急いでいる時にはいち早く目的地に着こうとするタクシー運転手のほうが助かるでしょうし、時間の余裕がない時には素早く家事を済ませる主婦のほうがありがたいはずです。

 

ですから、せっかちで効率性を求めることは悪いものではありません。

 

ただ、何事もバランスが大事で、それが行き過ぎるとまわりとの調和が乱れます。親の行き過ぎたせっかちさと効率性重視が家庭の歪みを生んでいるなら、そこはバランスをとっていったほうがいいでしょう。

 

 

これは私のこれまでの不登校サポート経験から言えることですが、親の行き過ぎたせっかちさと効率性重視の生き方が子供へのプレッシャーとなり、それによって不登校が生じているケースもたいへん多いものです。

 

親が過剰にせっかちで効率性を重視するため、その偏りを否定する気持ちが子供の心で高まり、心で否定するだけでなく行動で否定しはじめるんですね。不登校という「非効率な行動」で。

 

ですから、親がせっかちさと効率性重視の生き方を少しやめただけで子供が学校に行き始めるケースもあります。親のせっかちさや効率性重視への偏りがなくなれば、子供はその偏りを否定する必要がなくなるので、不登校という「非効率な行動」で否定する必要もなくなり、不登校から抜けだしてしまうのです。

 

信じられないかもしれませんが、これほど親の変化は子供の行動を変えるものなのです。

 

日常生活で「せっかちな自分」「効率性重視の自分」を自覚したら、「せっかちでないことを楽しんでみよう」「非効率を楽しんでみよう」と気持ちを切り替えてみてください。その切り替えを少しずつでもいいのでつづけていくと徐々に「せっかちさや効率性重視に偏ること」から解放されていき、バランスが良くなり、その影響でお子さんがイキイキとしてきます。

 

 


3.短気・些細なことでイライラしがち

 

短気、些細なことでイライラしがち。これも、不登校の子供の親御さんに多く見られる特徴です。

 

<例>

・知り合いの◯◯さんに言われたことが気に食わない(イライラ)

・子供の友達△△君と話していたら、その話し方がモタモタしていて気になる(イライラ)

・夫(妻)に言われた一言でカチンときて怒鳴りつけてしまった(イライラ)

 

こういった本当に些細なことでイライラしているのです。

 

そういう親御さんの話を聴くたびに不思議でした。その親御さんを批判しているわけではなくて、純粋な疑問として「どうしてそんなにイライラするんだろう?」と不思議に思うのです。

 

普通の人が何も感じなかったり、イライラしたとしてもわずかな感情で済むところを、まわりが驚くほどイライラしてしまう親御さん。

 

ほんのささいなことでまわりが引いてしまうくらい苛立つ親御さん。

 

その様子を見ると

 

「親御さんの状態がこのままなら、お子さんの不登校が長引いてもしかたないよなぁ」

 

と思います。

 

ちょっとしたことでイラッとする親に、子供は本音を打ち明けたり悩みを相談したりするでしょうか? 

 

する子もいるかもしれませんが、普通はしません。

 

誰だってイライラされるのは面倒なので、コミュニケーションを避けたくなります。

 

親とのコミュニケーションを避けるようになれば子供の口数は減り、口数が減れば、親は子供の気持ちを知ることができず的外れなサポートをすることになります。それが続けば不登校解決は困難で、悪化・長期化に向かうのみです。

 

 

不登校解決に本気で取り組みたいなら、早急にイライラ癖を直さなければなりません。

 

些細なことでイライラする心を寛容な心に変えていくトレーニングを行なったほうがいいでしょう。(1日も早く!)

 

トレーニングは一人で行なってもいいのですが、その場合、挫折しやすいデメリットがある点を覚えておいてください。

 

「一日一時間、自宅でピアノの練習するぞ!」と決めたのに、すぐに面倒くさくなり、いつの間にかやめてしまった…… そんなこと、ありませんでしたか?

 

「今日からダイエットのために毎日走るぞ!」と決めたのに、雨の日にサボってしまい、気がついたら全く走らなくなっている…… そんなこと、ありませんでしたか?

 

そういったケースと同じように、一人でのトレーニングは挫折しやすく、上達も遅れるものです。

 

ピアノやダイエットならまだ自分のことなのでいいかもしれませんが、不登校対応は子供の一生がかかっていることです。モタモタしている余裕はないと考えたほうが賢明でしょう。

 

できれば、イライラ癖を改善するトレーニングは専門家のもとで「理想的な仲間」と一緒に取り組んでください。改善しなければ恥をかくような状況に自分を追いこむのがオススメです。そうすれば最短時間で改善でき、子供の人生が大きく狂う危険性も避けられます

 

それでもどうしても一人でやる!という方は、まずは、自分がどういうときにイライラしやすいか、その共通点を紙に書いてみてください。それだけでも自分自身の傾向がわかり、イライラを避けやすくなります。

 


4.人生の不安感が強い  

 

人生の不安感が強いのも、不登校の子供の親御さんの特徴です。

 

自分自身や家族全体の未来に漠然とした不安を感じていて、その不安感が一般の方より強いんですね。

 

そういう親御さんは、不安感を消すためにできる限りの備えをしています。貯金・保険・健康管理……どれも素晴らしい努力です。ただ、それが行き過ぎているために自分自身の心を窮屈にしていて、子供にまでプレッシャーをかけていることを自覚していません。

 

人生のリスクをゼロにすることなんてできないのに、リスクゼロを目指しているかのような親御さん。そういう親御さんが「不登校の子供の親御さん」に多くいらっしゃる印象です。

 

 

これは、一般的に安定していると言われている職業についている親御さんも例外ではありません。むしろ、安定した職業についている人ほどその安定が失われた時の恐怖を心の奥底に抱えているものです。

 

今これを読みながら「私は大丈夫」と思っている人こそ「不安を抑圧しているかもしれない」と気をつけたほうがいいでしょう。カウンセリングで傾聴をつづけていくと、ある時点で相談者の莫大な不安が噴き出してくることはよくあることです。

 

公務員として立派に働いているのに実は老後の不安が心の奥にたまっていた親御さん、一生困らないほどの資産があるのに自分自身の無能感が不安を生じさせていることに気づいた親御さん、財閥系の大企業に勤めながら健康上の不安におびえていた親御さん……

 

「普段は無意識で不安を抑圧している親御さん」が非常に多いのが現実です。

 

 

実は、そういった大きな不安感があるために子供の不登校に過剰に反応している面もあります。自分自身の人生に巨大な不安感が生じているから、子供の不登校という不安材料を受け入れる余裕がなく、キャパシティーオーバーになり、理性を失ってしまうのです。

 

私が「表面的な対応改善では意味がない」と言いきる理由の1つもそこにあります。

 

小手先のテクニックを学んでも、根本の自分自身の不安が強ければ落ち着いて子供のサポートをすることができませんから、根本的なところからの改善が必要なのです。(根本的なところからの改善にはトレーニングが不可欠です)

 

 

自分自身の人生の不安感が強い気がする親御さんは、まずは、「人生のリスクをゼロにすることなんてできない」と思い出しましょう。

 

あなたがどんなにがんばっても、病気になるときは病気になりますし、死ぬときは死にます。犯罪にまきこまれるリスクだってゼロにはできませんし、すべてを失ってホームレスになる可能性もゼロにはできません。自然災害でたいへんな目に遭う危険性もゼロにはできないでしょう。

 

人生とは常にリスクがあって、どこかで開き直って生きるしかないのです。

 

 

そうして“当たり前のこと”を思い出して、良い意味で開き直ることができれば、心がスッとラクになるはずです。不安感も和らいできて、不登校という不安材料を受け入れる余裕もできてくるでしょう。

 

そうして心に余裕ができてくると、精神的に落ち着いて子供のサポートができ、着実に不登校解決へと向かっていけます

 

 

繰り返しますが、表面的な対応改善でなんとかなるだろうとは考えないことです。“根本から”の改善が不可欠です。

 

 

 


5.学歴の劣等感

 

不登校支援を受ける親御さんは、さまざまです。

 

なかには驚くような高学歴の親御さんもいますし、学歴がほとんどないにも関わらず立派に子育てをされている親御さんもいます。

 

学歴1つでもさまざま。不登校の子供の親御さんは多様です。

 

ところが、それほど多様でありながら驚くほど共通している一点があるのも事実です。

 

その一点が、学歴の劣等感。自分の学歴に劣等感がある親御さんが非常に多いのです。

 

 

どんなに高学歴な親御さんでも、自分以上に高学歴な人と自分を比べて劣等感を抱え、その劣等感の克服を子供に無意識に強制している…… その事実を知った時には仰天しました。

 

「東大卒なら学歴に劣等感を抱く必要ないでしょう?」と言いたくなることが何度もありましたし、「あなたの劣等感を子供を通して克服しようとするなんて罪深いと思いませんか?」と言いたくなったことも何度もあります。

 

 

あるお母さんは、自分以上に優秀な人生を送って欲しいと子供に期待していました。自分以上にいい大学に行って、立派になって、その子育ての成功の栄光で自分自身の学歴劣等感を克服しようとしていたのです。

 

そのため、そのプレッシャーに耐え切れなくなった子供の心がペシャンコにつぶれてしまい、不登校へ。

 

その後はご想像のとおり。不登校という現実を受け入れられないお母さんは、子供を追いつめます。口には出しませんが「あなたがつぶれたら私の劣等感が克服されないじゃない!」という気持ちがあって、その気持ちをあの手この手で子供に押し付けるのです。

 

あるとき、「とにかく学校に行きなさい!」と、ろくに子供の話も聴かず強制。

 

そのとき、とうとうお子さんはキレて、お母さんをボコボコに殴ったそうです。

 

 

これって、お子さんの問題でしょうか? それとも、お母さんの問題でしょうか?

 

どちらととるかは意見が分かれると思いますが、お母さんの問題だととらえたほうが解決しやすいことは明らかでしょう。

 

あなたは、自分の学歴に劣等感がありませんか?

 

もし、劣等感があるなら、それは自分自身で克服することです。子供を通して克服しようとしないでください。

 

 

もう1つ質問です。

 

あなたは、高学歴であることに優越感がありませんか?

 

 

優越感がある親御さんも要注意です。優越感は劣等感の裏返し。自分以上に高学歴な人と自分を比べた瞬間、劣等感にすり替わります。

 

結局そういった親御さんも学歴に劣等感があって、その劣等感が子供にプレッシャーをかけているかもしれないのです。

 

親の劣等感は親自身で克服していきましょう。

 

劣等感を克服する方法はいろいろとありますが、まずは「存在するだけで充分に素晴らしいこと」を理由を含めて自分自身に説明してあげてください。

 

「あなた(自分)は何ができてもできなくても、何を持っていても持っていなくても、ただ生きているだけで素晴らしいんだよ。だって、あなたが生きてくれているだけで喜ぶ人が周りにはいるんだから。親、夫(妻)、子供、友達……いろんな人達があなたが存在しているだけで喜んでいる。そうでしょう?」

 

こんなふうに、自分自身を上手に説得するように語りかけるのです。

 

これを一日に一度、毎日続けていけば心が変わっていきます。そのうち、劣等感から解放される日が訪れるでしょう。その日が訪れたら、子供との関係が劇的に変わり、それに伴い、子供が不登校脱出に向けて大きく動き出しますよ。

 

親の、親自身に関わる劣等感。この問題は根深く子供の不登校に関わっています。

 

気をつけましょう!

 

 


6.過度なポジティブ

 

一般的には「不登校の子供を持つ親」というと暗く落ちこんでいる親御さんをイメージされるのかもしれませんが、実際はそうでもありません。

 

本当に子供の不登校で悩んでいるんですか?と疑いたくなるほど明るい親御さんも多いものです。

 

・「私だったら絶対に子供を学校に行かせることができる!」と自信満々の親御さん

 

・「不登校でも大丈夫ですよね!今はいろんな生き方がありますから!」と不登校肯定派の親御さん

 

・「子供のことを信じてるから見守っているんです!」と言って特に何もせずに見守っている親御さん

 

こういったポジティブ思考の強い親御さんが「不登校のお子さんの親御さん」に多くいらっしゃいます。

 

 

当然のことですが、親が過剰にポジティブになっていると不登校は改善されません。

 

 

<例>

 

・親が「私だったら絶対に子供を学校に行かせることができる!」と自信満々→専門家の言うことを謙虚に聞かず、我が道を行く→間違ったサポートのしかたで子供の状態を悪化させてしまう

 

・親が「不登校でも大丈夫ですよね!今はいろんな生き方がありますから!」と不登校肯定派→不登校の危険性に目を向けず、その危険を避けるための手段がとれない→不登校リスクが顕在化したときにあたふたし、子供が絶望してしまう

 

・親が「子供のことを信じてるから見守っているんです!」と言って特に何もせずに見守っている→今の子供に必要なサポートがあっても、そのサポートをしない→子供は限られた知識と経験のなかでなんとかしようともがき、うまくいかず、ますます引きこもるようになる

 

このように、改善されないどころか悪化の要因となってしまうのです。

 

 

実は、いちばん改善が難しいのが、このようなポジティブに偏っているタイプの親御さんです。

 

前述のとおり、こういうタイプの親御さんは専門家のアドバイスを聞かず我が道を行くので、プロの力を上手く使えないんですね。

 

 

表面的にはすぐにでも不登校改善できそうな雰囲気のポジティブに偏っている親御さん。そういう親御さんが最も改善に時間がかかり、子供の不登校脱出を阻んでしまいます。

 

ポジティブに偏りがちな親御さんは注意しましょう!

 

 

自分自身の過剰なポジティブに気づけたら、まずは過剰にネガティブになってみてください。

 

不登校のリスクをできる限り調べてみる、子供の最悪の未来を想定してみる、自分自身(親自身)のダメな部分に目を向けてみる……など、過剰なくらいに悲観的・否定的になってみるのです。

 

そうすれば徐々にバランスがとれてきて、前述の過剰なポジティブのデメリットを取り除くことができます。

 

もともとネガティブが強い親御さんでも、ちょっと子供の状態が良くなると調子に乗ってポジティブに傾きますから、その場合も「最近、ポジティブに偏りがちかも」と自覚し、過剰なくらいネガティブになってみる工夫をしてみてくださいね。

 

 


7.過度なネガティブ

 

悲観的・批判的・否定的。この3点セットがそろっている親御さんは「不登校のお子さんの親御さん」に多いものです。

 

子供の将来を悲観し、子供の現状を批判し、自分の今までの子育てを否定し、ネガティブのかたまりになっている親御さん。その精神状態は荒れ狂う嵐のようで、自分自身(親自身)も子供も振りまわします。

 

親が過剰にネガティブになっているとどうなるか? その先はシンプルです。

 

不登校悪化→長期化。

 

子供の状態はみるみるうちに悪化し、不登校は嫌になるくらい長期化するでしょう。

 

 

そのメカニズムは想像力を少し働かせるだけでわかるはずです。

 

 

イメージしてみてください。

 

あなたは、自分の未来を悲観的に見ている人と一緒に暮らしていて力が湧いてきますか? 

 

「きっとこの人(あなた)はダメになるだろうなぁ」という目で見られ、「あなたみたいに才能も資格もない人の未来はきっと大変だよ」とため息まじりに言われるのです。そんな相手と共に暮らしていてパワーアップしますか?

 

 

ときどきそういう人と会うくらいだったら“良い刺激”になるかもしれませんが、すぐ近くにそういう人がいて、毎日その人と一緒に暮らさなければならない状況だと“良い刺激”では済まないでしょう。途中から相手に嫌気が差し、口をきくのも嫌になり、できるだけ距離を置きたくなるはずです。

 

 

このメカニズムが親子関係でも働くだけです。

 

親が子供の将来を悲観的に見ていると子供は日に日にパワーダウンし、途中から親に嫌気が差し、親と話すのが嫌になり、できるだけ距離を置くようになっていきます

 

自宅で距離を置くためには自分の部屋に引きこもるしかありません。そのため引きこもり傾向が強まり、子供が親に何も話さなくなることで親は子供の希望に合ったサポートができなくなり、急速に不登校悪化に向かうのです。

 

親子のコミュニケーションがなくなると親は子供の希望に合わない「的外れなサポート」をしてしまい、そのことで子供の心がますます離れていきます。親が的外れなサポートするたびに子供の目には「また自分(親)の思い通りに子供を動かそうとしている」と映り、親に対する不信感を強めてしまうのです。

 

 

ここまで「悲観」に絞って説明してきましたが、「批判」も「否定」も同様です。

 

自分の現状を批判的に見る人と毎日顔を合わせて一緒に暮らす生活をイメージしてみてください。

 

自分の今までを否定的に見る人と毎日顔を合わせて一緒に暮らす生活をイメージしてみください。

 

そんな相手と暮らしていて元気が湧いてくるでしょうか? 

 

前向きに行動する気になれるでしょうか? 

 

なるわけがありません。

逆にパワーダウンし、相手から離れようとするはずです。

 

 

親の過度なネガティブがどれほど子供に影響し、どれほど急速に不登校悪化に向かわせるか、お分かりいただけたでしょうか? 

 

過度なネガティブで不登校を悪化させているケースはたいへん多いので気をつけましょう。

 

今、自分自身の過度なネガティブに気づけた親御さんは、正反対の情報・考え方を頭に入れてみてください。

 

悲観的になりすぎている親御さん → 楽観的な情報・考え方を頭に入れる

批判的になりすぎている親御さん → 寛容的な情報・考え方を頭に入れる

否定的になりすぎている親御さん → 肯定的な情報・考え方を頭に入れる

 

こうしてバランスをとるだけでも子供との関係が変わり、子供の様子が変わり、不登校脱出に向かっていけるようになります。

 

 


8.夫婦間に溝がある

 

多かれ少なかれ、夫婦間には溝があるものです。

 

「お互いに100%わかりあえていて、いっつもLOVELOVEです!」と胸を張って言える夫婦は少ないでしょう。

 

不登校の子供の父親・母親に限らず、世の中のほとんどの夫婦は親としての役割とパートナーとしての役割のバランスを崩し、半ば混乱状態で夫婦仲をギクシャクしたものにしています。

 

このように、ただでさえ溝が生まれがちな夫婦なのですが、その溝が特に深いように感じるのが不登校のお子さんのご両親(夫婦)です。

 

カウンセリングを行なっていくと、その溝の深い闇が徐々に露わに。パートナーに対して無自覚で抱えていた思いが顕在化してきます。

 

表面的な親御さんの印象と心の奥深くに抱えていた本心のあまりのギャップに私のような専門家でも驚くのですが、いちばん驚くのは親御さん自身。「まさか、私のなかにこんな思いがあったなんて……」と心底驚かれるようです。

 

みなさん、自覚症状なしでパートナーに対して鬱積した思いを抱えていて、自分で思っている以上に夫婦間の溝を深くしているのです。

 

子供が不登校になったから、夫婦間でサポートのしかたをめぐって対立し、溝が深まった……ということもあるかもしれません。

 

しかしそれ以上に、夫婦間に深い溝があったからこそ子供が不登校になった……というメカニズムのほうが大きいはずです。

 

夫婦間に心理的な距離・対立があり、それを敏感に察知した子供が

 

「夫婦とはこんなものか。家庭とはこんなものか。自分にもこの程度の未来しかやってこないんだろう」

 

と無意識に思い、絶望し、将来に向けて頑張るのはバカバカしい、将来のために勉強したり部活したりしてもたいして意味がない……などと感じ、不登校になるのです。 

 

もちろん、原因のすべてがそれだと言っているわけではありません。両親の溝に対して心の底から何も思っていない子供もいるでしょう。

 

ただ、そう考えて損はないとは思いませんか? 

 

夫婦間の溝が原因で子供が不登校になったと考えて、夫婦関係の改善に取り組むことにデメリットはないと思いませんか? 

 

そこのところを考えれば、夫婦関係の改善に向けて本気で取り組むことができるでしょう。

 

1つ重要な事実をお伝えしておきますが、夫婦間の溝を埋め、良好な夫婦関係を築かない限り、根本からの不登校解決には至りません。

 

これは長年不登校支援を続けてきた立場で断言できます。

 

一時的に子供が不登校を抜け出しても、夫婦間の溝が放置されたままなら、またしばらくして子供が不登校になります(※)。

 

※なぜ、そうなるのか?については話が長くなりますので割愛します(ひふみ~よでお伝えしています)。ここではとりあえず、そうなるものなのだと覚えておいてください。

 

 

ですから、根本から不登校を改善し、不登校再発リスクをゼロにしたいなら、子供のサポートと並行して夫婦関係の改善に取り組む必要があります。

 

 

まずは、パートナーに伝えていない感謝の気持ち謝罪の気持ちを一度でいいので伝えましょう。

 

「いつも家族のために働いてくれてありがとう」

「いつも美味しい料理を作ってくれてありがとう」

「前に喧嘩したとき、ひどいこと言ってごめんね」

 

こんな簡単なことでもOKです。思っているのに言えていないことを、思い切って言ってみるのです。(一度でいいので!)


それだけでも夫婦関係が変わりはじめ、不登校再発リスクなしの不登校脱出に向かえるようになりますよ。

 

 

 

9.親の職業で多いのは教師

 

不登校支援の活動をはじめて驚いたことはいろいろとあるのですが、その中でもトップ3に入るくらい驚いたのが「職業が教師の親御さんが多いこと」です。

 

小中高の先生はもちろん、大学の教授・准教授を職業とされている方まで、学校の先生を職業とされている親御さんがSIAPROJECTのサポート(ひふみ~よなど)にお申込みされるのです。

 

余談ですが、そういう親御さんの場合、はじめは職業を隠します。

 

「教師なのに子供が不登校になっているのは恥ずかしい」と思うようで、みなさんはじめのうちは職業を隠します。しばらくしてから「実は……」と打ち明け始めるケースが大半です。

 

 

私は「どうして教師を職業としている親の子に不登校が多いのか?」と考えていました。

 

ただの偶然として片付けてしまうこともできるでしょうが、偶然にしては割合が多すぎます。やはりそこには共通点があって、その共通点が不登校を生じさせているかもしれないと考えるのが妥当だと思いました。

 

現時点で私が把握している共通点は「思考の硬直の強さ」です。

 

職業が教師の親御さんとそれ以外の親御さんを比べると、そこには思考の硬直度合いに違いが見られます。

 

職業が教師の親御さんは思考の硬直が強く、なかなか自分の考えを変えられない印象です。特に「教育」になると、教育のプロを職業としているためか、新しい考え方をなかなか受け入れられません。その硬直の強さが共通していました。

 

思考の硬直が強い親のもとで育つ子供は、抑圧することが多くなります。自分の考えを親に言ってもほとんど受け入れてもらえない。逆に、親の考えに従うことを強いられる。ひどい場合には、親の理想を生きるように強制される。そんな状態では子供の心に鬱屈したものが蓄積されていきます。

 

その蓄積にあるとき耐え切れなくなって爆発!(=不登校)。

 

そうして不登校になることが多いのかもしれません。

 

 

職業が教師の親御さんに気をつけていただきたいところは、

 

「自分の理想を子供が生きるようになる=不登校改善」

 

と思ってしまうところです。

 

子供の理想を子供が生きるようになることではなくて、親の理想を子供が生きるようになることを不登校改善ととらえるところがあります。

 

そのため、よほどの意識改善をはからないと不登校改善に至りませんし、仮に子供の状態が良くなっても本当に不登校改善に至っているのかを疑う必要があります。その改善は「親の理想を生きるようになった」というまやかしの改善かもしれませんので。

 

 

言うまでもありませんが、まやかしの改善は時限爆弾のようなものです。いつになるか分かりませんが、不登校(または不登校に似た状態)が再発するだけです。

 

高校にも行って、大学にも行って、就職までしたのに、30過ぎてから急に仕事をやめて実家に戻り、引きこもり生活を始める…… そんなことになるケースが多いのは「まやかしの改善」を改善と思いこんでいる親御さんがいるためなのです。

 

まやかしの改善ではなく、本物の改善に至るために正しい方法で対応改善をつづけましょう。

 

自分自身の思考の硬直が強い気がしたら、自分と真逆の考え方で幸せに生きている人たちの話を積極的に聴くことをオススメします。それだけでも良い刺激になり、頭が柔らかさを取り戻しやすくなります。もちろん、理想はプロの指導を受けて思考の硬直から解放されていくことですが、どうしても自分ひとりで自分を変えたい方は簡単なことからやってみてください。

 

 

以上、不登校のお子さんの親御さんに見られる9つの特徴と、解決に向かわせる取り組みのヒントをお伝えしました。この記事を少しでも参考にしていただけたら嬉しいです(^-^)

 

 

 

執筆者:シア・プロジェクト代表 木村優一

 

 

 

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お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。

 

 

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